衝撃に強い塗装への転換
食品保管庫(米穀)
お困りごとの経緯
食品保管庫(米穀)の困りごと
食品保管庫は、食品を流し込む際の衝撃に悩まされていた!
お米を精米し、それを受ける容器の場合、一度に大量のお米が流れ落ちてくるため、衝撃に対する塗膜の強度が求められていた。
<従来の塗装方法>
従来は、メラミン焼付け塗装が行われていた。しかし、この方法では塗膜強度が薄く、衝撃が繰り返されることにより塗膜が剥がれていた。
以前の食品保管庫(米穀)の写真
- 前処理:
- 脱脂のみ
- 塗料:
- メラミン溶剤塗料
- 乾燥:
- 焼付け
求めていたこと
衝撃にも耐えられる塗膜を得られる塗装を求めていた!
当社からの解決提案と結果
食品保管庫(米穀)における解決提案と結果
エポキシ/ポリエステルの粉体塗装で耐衝撃!
- 衝撃にも耐えうる塗膜強度を得るために、エポキシ/ポリエステルの粉体塗料による焼付け塗装を提案しました。
- 粉体塗装による膜厚(約60μ)で、強度の高い塗膜を得ることができ、衝撃に耐えることが可能となりました。
提案後の食品保管庫(米穀)の写真
- 前処理:
- リン酸亜鉛皮膜処理
- 塗料:
- エポキシ/ポリエステル粉体塗料
- 乾燥:
- 焼付け
解決提案と結果のポイント
粉体塗料の膜厚
粉体塗装の特徴の1つに、塗膜の厚さが挙げられます。
溶剤塗料等の液体型塗料は通常、塗膜の厚さが10~30ミクロンであるのに対し、粉体塗料は1回の塗装で30~150ミクロンの膜厚が自由に得られます。また、予熱方法を採れば高厚膜の塗装が可能となります。
現状の限界膜厚は150~200ミクロンとされています。
近年では、薄膜の粉体塗料の開発も進み、膜厚の調整の幅が広がっています。